【トラジャ物語 その12】
コミュニケーション能力に問題がありつつも、あちこち出掛けていた私。
友だちができなくても、話せなくても、
参加することに意義がありました。
そして、当時の私の大切なものはパソコンでした。
今日はパソコンを持っていたことで結婚できた
というお話です。
パソコンの話とか、興味のない人は飛ばしてくださいね。
＊＊＊
私が最初にパソコンを手に入れたのは、小4のときです。
当時はマイコンと言いました。
叔父が使わなくなったマイコンをくれたのです。
マイコンは８ビットで、TVに接続して使いました。
８ビットと言ってもわからないと思いますが、
電子体温計やリモコンの制御なんかが
８ビットマイコンに相当するんだそうです。
そのマイコンで、私は毎日毎日飽きずにプログラムを打ち込んで遊びました。
（※ただし、おじいが時代劇を見ていない時間だけです。
家のTVスケジュールはほぼおじいの時代劇で埋まっていました。※）
マイコンでできたことは、
ドット絵の車らしき四角いのが右から左に動いていくとか、
ピンボール風のゲームができる、という程度のものでした。
しかし、ポチポチと打ち込むことで
そういう事ができることが面白くてたまりませんでした。
当時、パソコンサンデーという番組があり、
私は毎週欠かさずに見ていました。
その番組中、副音声でプログラムを流していたのです。
※何のことがわからない人は読み飛ばしてくださいね（笑）
あるとき、ドラゴンクエストの堀井雄二さんの作ったゲームのプログラムを副音声で流したことがありました。
それを必死に録音して、
取り入れようとしたことがあります。
結局うまく取り込むことはできませんでしたが。
こうしてパソコンに夢中になった私は、
中学生になったとき、
それまでためたお年玉を全部使い、
自分のパソコンを買いました。
PC98(NEC)です。
とにかく、PCゲームをやりたかったのです。
その頃持っていたゲームは、、
テトリス、上海、Ａ列車で行こう、
遙かなるオーガスタでした。
高校生の時、ウィザードリィ、ワールドアトラスを知ります。
今でも、一番好きなPCゲームはワールドアトラスです。
高校卒業後、和裁塾へ入るまでの半年間、
パソコンは姉のうちに置かせてもらっていました。
大阪だったので、よく日本橋の電気街へ行き、
いろんなパソコンゲームを中古で買ってはまた売るを繰り返していました。
和裁塾へ入るとき、流石にでかいデスクトップは持ち込むことができず、泣く泣くPC98を諦めました。
その後しばらくは、PCなしの生活でした。
＊＊＊
時代は、ポケベルから、PHSの時代へ。
携帯電話が普及しだしていました。
しかし、高級品でした。
そんな中現れたのが、PHS。
和裁塾の寮には、当然電話線などありません。
公衆電話1台のみ。
そんな中、姉が買ってくれたPHSは私の生活を激変させました。
個人の電話になったことで、友人と連絡が取りやすくなったのです。
PHSはあっという間に寮生全員に広がっていきました。
＊＊＊
ところで、私の姉は就職していたので、
仕事上ノートパソコンを持っていました。
私はそれが羨ましくて仕方がなかったのです。
私の日本橋通いが復活しました。
時間がある度に、電気屋さんを何軒もはしごして通い、
やっと中古のメビウスを手に入れました。
それが1998年のことです。
パソコン通信が大流行しはじめていました。
私は、パソコン通信がしてみたくて仕方がなかったのです。
しかし、寮には電話線がありませんでした。
交渉しましたが、部屋にISDNは通すことはできませんでした。
そんなときです。
ある、革命的なPHSが発売されました。
京セラのPHSデータ通信端末「DS-110」。
PHSとデータ通信用カード端末が一体化したものです。
私は、持っているものを片っ端から売り、
お金を作ってこれを手に入れました。
『これで、パソコン通信ができる！！』
必死で調べてインターネットに接続しました。
その頃、ホームページと掲示板が大流行していました。
そんな中、私は『堀井雄二』さんのホームページに辿り着きます。
堀井雄二さんは、ドラクエを作った人です。
そして、もともと私がオタクの道歩むきっかけになった雑誌「OUT」に堀井雄二さんは人気コーナーを持っていました。
私はそのページが大好きで投稿もしていたのです。
そうして、堀井雄二さんの掲示板に入り浸るようになりました。
※何を言っているかわからないという人、ごめんなさい（笑）※
夜な夜な掲示板でチャットを楽しんでいると、
ある時別の掲示板に誘われました。
そこは別のドラクエチャットでした。
そして、そこで、夫と出会ったのです。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
やっと夫が出ました（笑）
ここからは一気に進む？かもしれませんｗ
パソコンの話で長々とかいてしまいすみません。
わかんなかった人ごめんなさい。
わかった人がいたら教えてほしい（笑）
