トラジャ物語~その10

【トラジャ物語 その10】
独特の湿気に加え、気温も低く、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?

私も週末は体調を整えていました。

週の初め、今週も頑張っていきましょう!

では物語の続きをがんばっていきます!

和裁塾での生活、後半のお話です。

おぼこい娘は何かしら花開いたのでしょうか・・・(笑)
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塾での訓練期間中に、
和裁士の試験というものがありました。

内容は、筆記と実技。
私の居た塾は、その試験会場になっていました。

というのも、かつては、熟成が100人ほどいたらしいというその塾は仕事場もその名残でだだっ広いのです。

毎年数回、試験会場となり、何十人もの人が出入りします。

大抵の寮生はその日は遊びに行ってしまっていないのですが、私はよく寮でゴロゴロしていました。

すると、必ず何人かの受験者が寮の部屋の戸を開けるのです。
もちろん、何かと間違えてです。

時々、覗き精神で開ける人もいました。

そして、休憩中はトイレ、寮内をウロウロする人、外にタバコを吸いに行く人と様々です。

試験会場の二階を何十人という人が歩くので、部屋に居てもそのうるささに耐えられません。
そして当然ですが、会場の設置、掃除、後片付けは私達寮生の仕事でした。

試験日の前日は大掃除と机の設置、その日の夜に、全員で机を片付け、端から端まで掃除をします。
お勝手さんは共有部分の清掃も。

唯一、自分が試験を受ける年は出かけなくても良いのが楽でしたが・・・。

そういえば、道路から門までもやたらと距離がありました。

こういう日には、何十台もの車が停まっていましたね。

今では懐かしい思い出です。

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そんな和裁塾は5年で卒業です。
京都には無数の和裁塾があり、卒業式は合同で行われます。

当時、卒業式は、京都・都ホテルで行われていました。

今日の写真はその卒業式に出席したときのものです。

実は、この卒業式は2部制になっています。
5年修了者と、6年修了者の2部制です。

5年で和裁技能士の訓練期間は終わるのですが、和裁士としての資格には更にもう1年期間が必要なのです。

ちょっと複雑ですが、本当の卒業式は6年修了時の方なんですね。

私達にしてみれば、着物を着る機会が2回あってラッキーくらいの気持ちでした(笑)

5年修了時は着物、6年修了時は袴着用が多かったです。

袴を履いた写真は見つからなかったのが残念です。

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こうして、京都での生活も長くなっていくと、お小遣いがもう少し欲しくなるものです。

多くの先輩は夜のお仕事でしたが、何しろ私はもっさい娘(ださいの意)でしたので、普通に飲食店のバイトを探しました。

ある時バスの窓から見えた『バイト募集』の字を見て、何屋さんかわからずに飛び込んだのが回らない寿司屋。

運良く雇ってもらい、1年位バイトしました。仲良くしてもらっていた板前さんがやめるときに一緒にやめたのですが、とにかくいろいろ割りました(汗)

お皿やグラスはもちろんですが、一升瓶も何本か割りました。
棚の上の方にしまおうとして手が滑って・・・です。

そして、絶対に割っちゃいけないものも。
それは、ガラス窓。

しかもお客さん居たのに…。

あのときのお客さん、本当にごめんなさい。
思い出すだけで冷や汗が…。

どうかこの投稿を見ていませんように…(汗)
寿司屋をやめた後は、居酒屋でバイトしました。
こちらは、忙しい日はめっちゃ忙しく、それはそれで楽しかったです。

韓国冷麺が美味しいお店でした。

バイトの経験って、この2つだけです。
居酒屋のバイトは、塾を卒業して、実家に帰るまで続けていました。

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そんな中、休日を利用して、あっちこっちに遊びに行きました。
バイト代はほぼ、この交通費と宿泊代になっていました。

どこに行っていたかというと、
中高時代にハマっていた雑誌の、
今風に言うと『オフ会』です。
当時は、『お茶会』と言っていました。

毎月の定例会、不定期の集会、
大きなイベントなどなど、
いろんな地域で開催されていたので、
行けるところに参加していました。

青春18きっぷで東京まで行ったり、
誰かの車に乗せてもらって、みんなで伊勢に海水浴に行ったり、キャンプしたり。

何をやっても楽しかった!

当時は、インターネットのない時代です。
まだまだポケベルが現役でした。

そんな時代に、よく各地にでかけて行けたものだなぁとおもいます。

どうやって連絡を取っていたのでしょうね?
ちょっと思い出せないですが、連絡網的なものがあったような気もします。

今は本当に便利になったものだと、
つくづく感じます。

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今日も長いのにここまで読んでくれてありがとうございます。

明日は、夫との出会いと、それにまつわるエピソードをお話したいとおもいます。
いろいろなことが、一気につながっていく瞬間です。

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