【トラジャ物語 その4】
田舎暮らしの思い出は十分話したので、
今日は小学校から中学校の話をします。
小学校時代はそんなに思い出はありません。
ごくごく普通の真面目な小学生でした。
その中でも強く記憶に残っていることを少し書こうと思います。
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自分で言うのもなんですが、私は真面目な子でした。
宿題もちゃんとやっていましたし、
授業もしっかり聞きます。
行事も委員会も地区会も何もかもきっちりこなしていました。
そんな私は5年生のとき、衝撃的な言葉を姉から言われます。
姉は私より7つ上で高校3年生でした。
それは、学校の宿題を嫌々ながらもやっていたときです。
夜遅くに宿題をやる私を見て、姉が一言。
『宿題なんて、学校でやったらいいのに。』
衝撃でした。
一瞬、頭が真っ白になった後、私は猛反発!
『宿題は家でやらなあかんのやで!』
一生懸命姉に訴えました。
しかし姉は
『なんで?家でやらんとあかんて決まってんの?そんなん学校でちゃちゃっとやったら、家でやらんでええやん。』
あまりの衝撃に私は打ちのめされました。
宿題をやらないのはダメだ、とは考えていましたが、
宿題を学校で済ませる、なんて考えたことがなかったのです。
その翌日から、宿題は持ち帰らなくなりました。
『要領』というものを覚えたのです。
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小学生高学年の頃、大流行したものがありました。
それは、手塚治虫の「火の鳥」です。
同級生のお父さんが趣味で集めていた、
『雑誌版・火の鳥』を学級文庫に貸し出してくれたのです。
私も、夢中になって読みました。
新しい本が出たと聞いて、わざわざお家まで読ませてもらいに行くほどでした。
私の人生観は火の鳥でできていると言っても過言ではありません。
手塚治虫の漫画は片っ端から読みましたが、
『火の鳥』は私の中では別格です。
漫画は、私の生活の中では大きな位置を占めていました。
姉が買っていた「花とゆめ」が愛読書でした。
花とゆめの中でも特に『パタリロ!』が大好きでした。
そして、母が借りてきた『生徒諸君』この2つは大きく私の中にあります。
漫画は今でも大好きです!
そして、漫画とアニメはこの後も私の人生に大きく影響していくのです。
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私が小学生の頃はまだ、土曜日の授業がありました。
午前中だけだったので、
『半ドン』と言っていましたね。
給食を食べた後、下校でした。
スクールバスの子たちは時間どおりに帰宅していきますが、
徒歩通学の私は、時々午後も学校に残っていろいろなことをしていました。
例えば、校舎裏の花壇の世話の手伝いや、
焼却炉の掃除の手伝い、
学校周りの用水路の探検、
体育館の倉庫で遊んだり、
鍵をかけ忘れた教室に忍び込んだり。
先生に見つかると注意されるので、こっそりと。
そのなかでも時々楽しくやっていたのが、手洗い場の掃除です。
バケツ用の深い洗い場は、ゴミが詰まってヌルヌルになっていたりしてそこをきれいにするのが結構好きでした。
(決して掃除が好きなわけではないです!)
ある土曜日、こっそり手洗い場を磨いていたことが仲の良い友達にばれ、何をしているのかと問われました。
そして「私もやりたい」と言われたのです。
校舎内の手洗い場はほぼ磨き終わっていたので、私はかねてよりやってみたかったことを友人に持ちかけました。
それは、『3階の廊下を水でピカピカに磨きたい!』というものでした。
スポンジで端から磨いていては時間がかかりすぎます。
手早く、水で、洗うにはどうすればいいか、
私達は考えました。
そして、廊下の端からバケツで水をまくことを考えだしたのです。
小学6年生の考えることです。
いろいろと足りていません(笑)
実行犯は私を含め4人。
行動は迅速に行われました。
2人はバケツで水をまく。
残りの2人はモップで水を拭き取る。
すると、モップで水を拭き取るよりも、
撒く水の量のほうが多いので、
あっという間に廊下が水浸しに!
モップではほとんど水を吸い上げることができなくなり、私達はパニック!
とにかく、先生に見つかる前に!!と
4人総出で水を拭き取りました。
しかしそこは小学生。
全然水がなくなりません!!
そうこうしているうちに、先生に見つかってしまいました!!
この後どうなったのかあまり記憶が無いのですが、先生にすごくきつく注意されたものの、
ちゃんと始末しておきなさい、と言われただけのように思います。
その日は夕方までかかってきれいに水を拭きました。
このことは親に注意が行くこともなく、
私達は普段どおり学校生活を続けました。
今だったらすぐ学校から電話かかかってくると思います。
そんなちょっとしたいたずらをしつつ、
小学生活は終わりました。
中学生になる。
私は、期待でいっぱいでした。
中学生活は、閉塞感しかなかった気がします。あまり覚えていないのですが、
明日は中学時代のことを書いてみようと思います。