もちつきとPTA

日本の風習の1つ、もちつき。

お餅は好きですか?

私の子供の頃には、餅つきというのはお正月の準備のためにするものでした。
それは当たり前にどの家庭でも行われていたと記憶しています。

しかし、「家で餅をついて正月の準備」というのは、もう過去のこと。
今ではなかなかお目にかかることはできなくなりました。

お家で餅つきをするとしても、餅つき機を使う家庭が多くなったのです。
(餅つき機はものすごく画期的な機械です!!)

それどころか、もちは買うもの。
違いますか?

さて、そうは言っても、日本独特の餅つき。
残したい文化であると考える人が多いのでしょう。

私が今住む地域では、幼稚園や保育園・小学校で餅つき体験の日があります。

当然、大掛かりな体験会ですから、お手伝いが必要になります。

今回、その小学校での体験会にお手伝いとして参加しました。

その大変さたるや想像以上でした。

2ヶ月以上前の事前準備から始まり、前日準備、当日手伝い、後日後片付け。

学校の先生を含め、PTAの役員・常任委員・保護者・地域の人々・PTAのOG。
総勢100名以上の人々の手により、
小学生248名すべてが杵で餅をつき、自分で餅をちぎって味付けをし、食べる。

6年生はちぎるのではなく、ひとりひとり、丸餅を整形しました。

杵で餅をつくのは小学生、と言っても、
ぺったんぺったんできるまでと、仕上げの「搗き」は大人が行います。
そして、当然「返し手」の手が必要になります。

やったことがある人はわかると思いますが、
「搗き手」も大変ですが、「返し手」も大変です。
もちは、熱いのです。

素早く返さないともちがくっついてしまいますし、
水をつけすぎると伸びてしまうのです。

必ず何か起こる。

餅つき体験会は、完璧なタイムスケジュールの元、進行していきましたが、
今年はボンベの不調でもち米がうまく蒸し上がらず、時間が押してしまいました。

毎年毎年、何らかのトラブルがあるそうですが、
その場の機転でなんとかやり終えているそうです。

閉会式で、子どもたちが、餅つき体験に関しての感想を述べるその中に、
「来年もやりたい」「自分で搗いたもちは美味しかった」「お手伝いしてくれた皆さんありがとう」
こんな言葉が述べられました。

私は、全過程のほんの一部分のお手伝いをしただけですが、
この、「ほんの一部分のお手伝いをする保護者」の集大成で完成している「餅つき体験会」
その総括をする実行委員会の方の尽力により成功しているのだ、ということを感じました。

PTAは任意なのだから、参加しない、とか、
出来る限り負担はなくすべきだ、という議論は尽きることがありません。

しかし、こういう地域をも巻き込んだ餅つき体験会のような行事は、
ただ、「有志による実行委員会」では、成功しないと感じました。

何十年間、PTA活動を通して培ってきたつながりがそこにあるのを見たからです。
もちろん強制力の大きなPTA活動が正義だ、とか言うつもりはありません。

保護者が忙しくなりすぎて、PTAまでやってられない、というのもわかります。
ですが、みんなが簡略化すべきと唱えたなら、
この「餅つき体験会」なんてとっくになくなる行事でしょう。

めんどくさい事の集大成ですからね・・・。
すべてを書くことはしませんが。

PTA役員・保護者・先生・地域の方々。
みんなが「大変だ」と思いながらも「こどもに体験させてあげたい」
この思いだけで成し遂げている行事です。

うまくいえませんが、大変さ以上に得るものがあった餅つき体験会でした。